大阪メトロ様:廃車再生プロジェクトサポートギミック(01)
2021年5月から大阪メトロ様で行われた「廃車再生プロジェクト」に参加させていただいたプロダクトデザインVRオブジェクトギミックの一部です。
ネット上で形状確認を行いながら商品開発をスムーズに進めることができます。
『
2022年:夏。世界中がコロナ禍となり、日本もその第7派の影響により人と人、人と企業のコミュニケーションが分断され社会経済も混迷を極めています。
そんな中、唯一躍進を続けるインターネットの世界で“メタバース”というキーワードが人々からの熱い注目を集めています。
ドリームビットでも、これまで携わって来た”AR”を含める”XRコンテンツ”の制作経験を活かし、次年度から本格運用可能な”メタバースコンテンツ”の企画・開発・提案に取り組ん行きたいと思います。
〈Web-1.0とメタバースの原点〉
“メタバース”というキーワードは、その原点として1992年にアメリカのニール・スティーヴンス氏がSF小説として考えた『スノウ・クラッシュ』という物語の中で描かれた仮想都市を表す言葉として生まれました。
衰退が進み人と企業が分断し行くアメリカで、主人公がHDMやスマートホンの原型となるデバイスを使い、アバターとして活躍する巨大仮装都市の呼称として考え出されました。
この物語は、驚くほどまるで2022年現在の私たちの生活環境にとてもよく似ています。
『スノウ・クラッシュ』が発売されてほどなく、1990年後半にはインターネット環境も“Web-1.0”として生まれます。
世界中のコンピュータ機器を相互間で接続するネットワークは広く浸透しましたが、当時は簡単な“通信プロトコル”で繋がる単純なリンクとホームページの集まりでした。
また、ホームページも双方向的なものではなく、発信者がホームページに書いたものをそのホームページを訪れた者が読めるだけの極めてシンプルなもので、それ以外にできることはほとんどないものでした。
“通信プロトコル”とは、ネットワークで繋がれたコンピュータ同士がデータのやりとりを行う際に使う“約束ごと(※ルール)”のようなプログラムです。
例えば、コンピュータ同士で会話をするときに話しかけるコンピュータ:Aが日本語で話しかけたのに、返事をする相手のコンピュータ:Bが英語で返事して来たら円滑なコミュニケーションとして成り立ちません。
そこで、会話(※通信)を行う前に“これから何を行うのか?”。“どんな手順でやりとりするのか?”など、お互いに解り合えるルールを決めてプログラムを作っておけばスムーズなやりとりができます。
現代の通信システムで用いられる“通信プロトコル”は3層から7層程度のスタックにモデル化することができ、例えば、インターネット上でWeb通信を行うための物理層(UTPケーブルや光ファイバー、電波、NIC)、リンク層(イーサネットやWi-Fi、PPPoEなど)、ネットワーク層(IP)、トランスポート層(TCPやSSL/TLS)、アプリケーション層(HTTP)など階層構造で構成されています。
“約束は大事!”といことですね。
〈Web-2.0と初期
2000年に入り“Web-2.0”のネット環境では“プラットフォーマー”と呼ばれる企業がインターネットの世界に大きな影響を及ぼし現在に至ります。
“プラットフォーマー”とは“Facebook”、“Amazon”、“Apple”、“Netflix”、“Google”、“Microsoft”の6社で構成される「FAANG+M」と呼ばれる特定のインターネット分野の巨大企業のことですが、そこにSNSやECを利用するユーザーの個人情報や行動履歴データなど集中し独占されることで「プラットフォーム経済」が生まれます。
また、そうした多くのユーザーを結びつけるネットワーク上のコミュニケーションの場として『Second Life』という“メタバース”の原型とも言える“仮想空間”も登場しますが、VR技術も未熟でPC環境を主軸とした『Second Life』は携帯の通信環境も3Gだったことからもやがて終焉を迎えます。
“Web-2.0時代”のインターネット環境は膨大な情報が中央集権型で構築されているため管理も複雑になり、ハッキングなどによる個人情報の漏洩といったプライバシー侵害のリスクも多く、今でも情報リテラシー問題に直面しているのが現状です。
〈Web-3.0と
“Web-1.0”と“Web-2.0”の時代を経て2014年以降から次世代のインターネット環境としする“Web-3.0”が模索されるようになりました。
イギリスのギャビン・ウッド氏が提唱する「次世代の分散型インターネットの時代」、即ち『分散型インターネット』としての“Web-3.0”の登場です。
“Web-3.0”と、これまでの“Web-1.0”や“Web-2.0”との技術的な大きな違いは、① ブロックチェーン”という暗号化技術、②Defiによる仮想通貨での金融取引と資産管理、③NFTでの著作権や所有権の安全確保などがあり、それぞれのメリットは以下の通りとなります。
〔Web-3.0の特徴とメリット〕
①ブロックチェーン:個人情報や取引履歴を暗号化し、ネットワーク内で保管する技術。
メリット → 個人情報の漏えいリスの低下。
②Defi:金融機関を介さずに金融取引や資産管理ができる仮想通貨アプリケーション。
メリット → セキュリティの向上。
③NFT:トークンと呼ばれるデジタル上の制作物や財産に著作権や所有権を与える技術。
メリット → サービスの安全と安定化。
中でもNFTの登場は、これからの“メタバース”の開拓に大きな一石を投じるものになります。
NFTとは「Non-Fungible Token」の頭文字を取ったもので、他者(※他社)とは代替えのできない性質を持った個有のデジタル資産のことで、直訳すると「非代替性トークン」という意味になります。
〔代替性とは〕
“代替性”は他の物と替えがきくもの。
“非代替性”は他の物と替えが効かないもの。
具体的に例えると、“お金(※現金や仮想通過)”は非常に価値のあるものですが、商品購入時にはその商品と取り替えることができる“替えがきくもの”となります。
逆に、他と“替えのきかないもの”として“有名絵画”や“ブランド商標”は、複製品があっても、オリジナル(※本物)はこの世にただ一つしかない“替えのきかないもの”です。
このNFT(※非代替性トークン)を使える“Web-3.0”の登場で、個人の創作物がブロックチェーン技術に保護(※証明)された世界に一つしかないオリジナルのものとなり、これまで以上に安全に流通させことのできる個有のデジタル資産となります。
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また、“Web-3.0”では、アカウントの作成が不要となるため、「仮想通貨ウォレット」と呼ばれる仮想通貨を使って買い物できるサービスにさえ登録しておけば、ほとんどのサービスを匿名で利用することができます。
つまり、“プラットフォーマー”と呼ばれる企業に個人情報を渡す必要がないため、情報漏洩などのリスクを心配している人でも安心して利用できる安全な仮想世界“メタバース空間”のを実現できるのです。
特に、コロナ禍で人と人のつながりや地方の分断が進む今こそ、ドリームビットでは安全性の高い“Web-3.0”の技術を活かし、“メタバース”や“XRコンテンツ”で人と企業を結びつけ、更に企業間のモノづくり環境も改善・快適にすることで、地方活性化へ貢献して行きたいと思います。
西暦2022年、令和4年、9月5日:月曜日。
デジタルスタジオ・ドリームビット。
メディアクリエイター:松田 茂樹。
2021年5月から大阪メトロ様で行われた「廃車再生プロジェクト」に参加させていただいたプロダクトデザインVRオブジェクトギミックの一部です。
ネット上で形状確認を行いながら商品開発をスムーズに進めることができます。
ドリームビットでは様々な
ARは既に相手へ渡した名刺でも新しい情報を伝えることを可能にします。
この他にもスタンプラリーや施設紹介などお客様のご要望にあわせたARコンテンツも作れますので、是非、お気軽にお問い合わせご相談ください。